結局今年も、
Nov
12
2007
今年下半期何度目かの風邪ひきかけをやんわりと意識しつつ、そんな体にもスポンジになったように耳元からは音楽が爆音でドンドコ吸収されていくのだからこりゃめでたい。
ぼんやりした頭でほとんど何も考えずに曲に合わせて口をパクパク、頭をフリフリ帰る大阪の地下街、一瞬酔っぱらいのような浮浪者のようなオジサマと目が合ったと思った時ももちろん口をパクパクしていたので、そのオジサマは自分に何か言われていると勘違いしたのか俺に向かって何か怒鳴っているように感じたけど、耳元の爆音がそちらに注意を向けさせない。周りの人も誰もそのオジサマを気にしてないようだったし、本当に酔っぱらいで誰にでもなく怒鳴っていただけだったのかもしれない。
少し悪寒のする体で、いつもの公園を横切る。
会社を出たときに降り始めそうだった雨は結局降ることはなく、わざわざとりに帰った青い傘は、やり場に困るが邪魔というほどでもない。
土の地面を傘で突き刺しながら横切ろうとすると、藤棚のベンチのところで、高校生ぐらいのカップルが二人でたたずんでいる。男の子の方は何やらギターらしきものを持っているようだったので、一時停止にしてその音色を聞こうかとも思ったが、耳元の「COSMIC DANCE」が停止ボタンを押させてくれなかったので、そのまま頭をフリフリ知らないフリフリで家に急いだ。
壊れたと思っていた途中の電気屋さんは、ただ改装しただけだった。
結局今年も、気持ちのいい夜中に、公園のベンチで酒を飲む、という夢を叶えられなかった。
ことを少し後悔した。
















