ある女 un femme

Jan
22
2008

ある日。ミクシーにメッセ。

「死にたい」

送信者は知らない人。21才女性。マイミクは俺よりいる。おそらくILLDOZERかコーネリアスのコミュから来たのだろう。あるいはまったくの偶然かもしれない。
なんか業者からのお誘いメッセはもらったことがあったが、こんなのは初めてだったので、いささか気の毒にもなってきて、返信した。

「どこのだれか知らないけど、死ぬなんて言うなよ」

返事はすぐに返ってきた。

「もういや 手首切る」

こういうことを言うのが好きな女なんだろうと思ったが、まさか本気だと困るので、やっかいなことに首をつっこみつつあることを感じながらも返す。

「死ぬのは簡単だ だから今死ななくたっていいじゃないか 人間は死ななければいけないということはない かといって 生きていなければならないということもない すべてはフィフティフィフティなんだから」

後半はうろ覚えの松尾スズキの台詞の引用。

「電話したい」

とすぐ返事。

電話はなぁ。
数回メッセやり取りしただけの死にたい女に、電話をすればどうなるか。

「チャットでなら」

「私の番号は090XXXXXXXX 非通知でいいから電話して」

結構本気そうだったが、お断りした。

それっきり返事はない。

彼女のミクシーの日記は、一週間前のまま。
内容は、

「もういや 死にたい」


アイコンだけはECDに変わっていた。

 

 

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