晴れたり曇ったり

Jun
11
2008

雨の多い季節。
雨の音を聞きながら風呂に入るのが好きだ。傘をささずに歩くのも好き(しないけどね)。
靴が濡れたりするのはうっとうしいけど、そのうっとうしさも、たまには好きだと思うこともある。
雨が降る日はなんにも考えなくて済む。
ザアザアと水が落ちてきて、まるで世界がきれいに洗われていくみたいじゃないか。

耳をすませてみれば、どうだろう、雨音とともに、隣からは下品な喘ぎ声が聞こえる。



なぜ人を殺してはいけないのか。
なぜ人は死んではいけないのか。



大丈夫。君はなんにも悪くない。
悪いのは・・・そうだなぁ、例えば相手の打ち所だ。たまたま悪い倒れ方をして、たまたま悪いところを強く打った。
それだけのことだ。だから、君はなんにも悪くない。だって、こんなことをするつもりはなかったんだろう?
よく考えてごらんよ。うん、ちょっと視点を変えるだけで、人は誰でも加害者にだって被害者にだってなれる。
君は今、この男を突き倒した加害者だと思っているかもしれない。でも、そうさせたのはなんだろう。
彼の忌々しい言動じゃないか。となると、君は彼に「突き倒させられた」んだ。そうだ、君は被害者なんだよ。
ようは、信じるか信じないかだ。
君は今ここにいる。それはわかるね? そして、強く信じるんだ。
信じればなんにだってなれる。

ほらごらん、僕は今、君の犬だ。



気がつくと、僕は白いベッドに横たわっている、僕を見下ろしていた。
一瞬で僕は状況を理解した。
薄汚いオヤジに連れて行かれて、バカな僕は、大声で騒いでしまった。それから・・・・
ベッドの周りでは、何人かの人が泣いてくれていた。うれしかったけど、ちょっと遅かったかな。
どんどん上昇していく僕。家の屋根が見えて、近くの商店街が見えて、好きだった川が見えて、街が見えて・・・
そうだあそこは、僕の大好きなあの子の家だ。あの緑の屋根、全然センスないけど僕の好きな子が住んでる。
次の日曜日、一緒にカラオケに行く約束してたのに。

最後に一言、言いたかった。
「貸してくれたCD、僕はあんまり好きになれなかったよ。」

それからのことは、なんにも覚えていない。

 

 

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