にゃ〜ご

Oct
07
2008

今のところマッタク予定はないが、ペットを飼うなら猫だと思う。

新しい家の近くの公園にも、毎日決まった猫がいて、朝や帰りしなに微妙に居場所を変えつつごろごろにゃあおと転がったり歩いたりしている。
コイツ、朝には誰だか知らないおばさんにエサをもらい、夜にはこれまた誰だか知らないカップルに可愛がられながら写真を撮られているのだ。
つまりコイツは、ちゃっかりここに居座っている、というわけ。

人が絶望する瞬間、とはどんなものだろう。
あっさり自ら命を絶ってしまった人のことを考える。
森の中でレイプされてしまった少女のことを考える。
線路に突き落とされた痴漢のことを考える。

それを見ていた人のことを、考える。

ある夜俺は見た。
その猫が、今夜はある男に世話されている。世話されているはずなのだが、やけにミャアミャア泣いている。
よくよく近寄ってみると、そのオッサンは猫をかごに入れて持って帰ろうとしていた。
猫はミャアミャア泣いている。
おっさんはよしよし、よしよしとなだめている。
俺はヘッドホンのボリュームを最大にし、そこを通り過ぎる。
びゅう、と風が吹く。

俺は、何も哀れまなかった。これでいいと思った。
だって、勝手に世話して、増えたら見捨てるんだぜ?

最近やけに調子がいい。
調子がいい時こそ、調子に乗ってはいけないのだ。
絶望の淵はすぐそこ。

 

 

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